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eye

2019年01月

2019/01/01

Before the dawn

春利は地下道というかトンネルというか、急ぎ足で移動しながら不安にさらされていた。

景色が見えない地下に居つづけることは気持ちが晴れない以上に抑圧された気持ちになるが、地上に出るともっと恐ろしいことが待っている。

それは地上を歩いていたときに最初に抱いた感情だった。

上空に怪しさを感じた。

見上げると遠くの空に見たこともない黒い物体がいくつも浮かんでいた。

いやな予感がして目をそらせた。

が、次に見上げるとそれらの黒い物体がどんどん大きくなって飛んでくる。

直ぐ側の地下道へと駆け込む。

地下に居ても、彼らには見えているに違いない、
と思いながらも彼らが遠くへ行ってくれることを願っている。

トンネルというより黴の臭いがする地下道。

行き止まりのようで抜け道が見つかる入り組んだ地下道。

早足で移動しながら、

それにしても、なぜ誰とも出会わないのだろう。

地上に出たい思いが募るが、あの得体のしれない飛行隊が瞬時に接近してくる。
そう思いながらも、そこはいつの間にか地上への出口だった。

地上に出たくはないが、戻る気にもならない。人影はないが、誰かに追われているような予感もする。

大丈夫あれは来ていない、と思ったが、
次の瞬間、二つ三つとあの黒い物体が現れ向かってくる。
人間の文明外の黒い物体。

To Be Continued

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2019/01/23

Before the dawn

「ミナさん、ここ数カ月、とても妙なというかリアルというか、これまでにない夢を週に数回見るんだけど、何か暗示しているのだろうか?」

すでに小中学校は夏休みになり、
春利の塾も夏期講習に入っていたが、そのことについてはミナに初めて話した。

「あら、私もほかのことに気が行っていて・・。それで、どんな夢?」

「地下道を移動しているというか、逃げ回っているというか・・」

「地上でなくて地下ね。地上には出られない何かがあるのかしら?」

「地上に出ると、これまで見たこともない黒い物体が複数現れて襲ってくるというか追いかけてくる」

「その黒い物体は、沢さんに何か危害を加えた?」

「いえ。でも、こちらを目がけて追いかけてくる。それで、地下道へ逃げ込むんだけど、その地下道には人が誰もいない。それに、けっこう入り組んでいて、行き止まりではなくて、突然出口も現れるし、どこまでもつづいている」

「今までに行ったことがあるような所?」

「いえ。初めての地下道だけど」

「地球外のっていう感じは?」

「未知なところだけれど、地球のように感じる。ミナさんは、そんな夢をみたことがない?」

「夢というより、地球の地下というか、ふっとある映像が見えることがあるわ」

「このところ、神社めぐりはしていない?」

「そうね。ある小説を書いていて、ふと浮かんでくるのね。地下のことが」

「それって、どんな風景?」

「たぶん、縄文時代にはあったのではと思われるかと」

「そこには人間のような生命体はいるの?」

「ええ。人間の姿に似ているけれど、ずっと高度な生命体が。そこには人間もいて彼らに仕えている」

「地下のだいぶ深いところ?」

「10キロから20キロ」

「彼らは地上には上がってくるの?」

「ええ。あの乗り物で」

To Be Continued

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