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2011/12/15

レッドストライプ

「ここは、ジャイカ地球ひろばのサテライト施設なのね」

「ジャイカの・・」

「2005年に愛知県で開催された、愛・地球博の。地球社会や途上国の人々への理解と共感を推し進める、中部地域の国際協力の拠点になることを目指してるって言うあれよ」

「あの、緒方貞子さんの、国際協力機構か・・それで、このお店には外国人が来るわけか」

「そうね」

届いたタイ料理を二人は美味しそうに食べた。
たしかにレッドストライプはちょっと辛いタイ料理にマッチしていた。シュワーっとした感じと炭酸のピリっとした感じが思ったより春利の好みにあっていた。来未もタイ風スープ麺を食べながら、レッドストライプを注いだコップを静かに口へ運んだ。

正午を回ったころには、二人の周囲の席もをグループでやってくる客でほとんど埋まった。あたりには、タイ語も英語も飛び交い、海外のお店にいるような雰囲気にかわっていた。

「今日は僕が払うから」
春利は来未から受け取ったクーポンを勘定書と一緒にレジの女性に渡した。

「ごちそうさま」来未はぺこりと頭を下げて言った。

「いや、僕のほうこそ、安くて美味しい店を案内してもらって良かったよ」

ドアの外に出ると春利は肌寒さを感じた。陽射しは雲に覆われていた。

「あそこ、暖房が入っていたのね」来未が春利の方を見て言った。

「もう、11月下旬だものな。そろそろ冬物に変える時期かな」春利は薄手のジャンパーのチャックに手をやった。

「わたし、これだもの、寒くないわ」来未が笑顔で言った。


To Be Continued

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