eye

2014/04/07

武蔵野桜まつり

上空を見上げたが青空だけが広がっていた。どこからともなく届いた言葉を疑う気持ちがわいてきたが、ミナはそのままゆっくり歩いた。

斎王桜の真横にさしかかり、視線を道の続く方へ戻してすぐだった。

ミナの眼前に突然光の窓のようなものが現れドキリとした。が、ミナの足はそこへと踏み込んだ。

下方に見える屋根は神社。広い緑は隣りのゴルフ場・・私は上賀茂神社の鳥居をくぐり・・と、ミナは側に何か気配を感じた。

「あの二人、来未さんと春海さん」

「そうです。上賀茂神社にミナさんが来るという知らせがあったのです」

「知らせが・・」

「わたしたちは、あの地震の後の津波でこの世界へやって来たということが分かりました。それを教えてくれたのが、あの人たちです」

「あの人たち?」

「ええ。あの人たちは、こことわたしたちがここへ来る前に住んでいたという世界を自由に行き来ができるのです」
二人の思いが一つになってミナに届いた。

「わたしたちは、もう次の空間へ移動する時が来ていると、あの人たちに告げられました。それで、わたしの代わりにあの人に会い、わたしのつづきをしてもらえないかと、お願いしようと思ったのです」今度は、来未がそう言い、となりの春海が見守っていた。

「あの人・・」

「あの人とは、わたしたちがこちらへ来る前に、来未がお付き合いしていた彼のことです」春海が来未の思いを伝えてきた。

「その人のことは、自由に世界を行き来ができるあの人たちが伝えてくれます・・・」

To Be Continued

Sponsored Links

コメント

非公開コメント