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2014/06/11

ミナの来訪

ベンチから立ち上がり、二人は樹木の多い園内の道を話しながら歩いて回った。上空は雲か空気汚染か分からないものに被われ直射日光はさえぎられていた。

「少し早いけれど、園内にレストランがあるから行ってみませんか。庭園式の中華レストランだけど、今日は人出が多いから、ちょうど位の時間だと座る席がないかもしれないですから」

「ええ、良いですよ。私もそろそろお腹が空いてきましたから」
二人は入口に近い方へと戻ったが、園内を歩く人が急に増えていた。バンド演奏に合わせて男女の歌声が聞こえる。

「良かった。開いている席はけっこうありますね」先に様子を見に入った春利がふり返って言った。

「ずいぶん広いレストランですね」

春利は頷き、先に立って良さそうな席に向かった。

「わたし、実は、まだ話してないことがあるんです」注文を終え店員が立ち去った頃を見計らってミナが春利の目を見て言った。

「どんなことですか?」

「もしかして、沢さん驚くかもしれないけれど。沢さんについて、間に入って知らせてくれた・・」

「それは、姿が見えない何か、とか」

「どうして? もしかして・・」

「たぶん、それは同じ存在かもしれません」

二人は黙ったまま互いの目を見つめた。

To Be Continued

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