eye

2014/08/21

生きること

メールを読み、ミナにはほんとうに遠くを見る能力があると春利は思った。僕と父が話している時に、早乙女さんは、リモートビューイングをしていたんだ。

それでは、僕にこれまで現れたものはなんだったのか。リモートビューイングというより、向こうからの働きかけではないだろうか。パソコンの画面に聖母マリアが現れたり、地震で行方不明になった来未や来未の友達が見えたり、何者かの声がこの公寓の上から聞こえてきたり。

それって、みな、向こう側からの働きかけによるもので、僕のような状況になれば、僕以外の人でも同じように見えたり伝わってきたりしたのではないだろうか。

しかし、パソコンの画面に聖母マリアが現れ、2か月後にあの巨大地震が起こり、津波が来未や両親や建物すべてを飲み込んでいってしまった。あのときパソコンの画面に現れた聖母マリアは、なぜ涙を流したのだろう。今となっては、やはり僕を選んで現れたように思われる。この国のほかでも、そのような体験をした人がいるだろうか。

春利は、ミナの言う通りだと自らの身の上とそれまでに経験した不思議な出来事を記して送った。

送り終えてしばらくして、今度は父・荘太が言ったことを思い出した。

それは、父が神学部の学生だったときに、古本店で「イエス・キリストは宇宙人だった!」という本を見かけたということだった。春利は、学生のときにイエス・キリストについての本を読んだことがあったが、宇宙人だったということは聞いたことがなかった。

ネット上で、地球に来ているというある種のエイリアンがイエス・キリストをつくった、という文を読んだことはあったが、それが事実なのか、作り話なのか、何を意味するのかも分からなかった。

To Be Continued

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