eye

2014/09/22

世界の秘密

「気が付いた時、わたし、賀茂川の側の道にいたんです。そこでしばらくぼんやりしていたんですけど、家に帰らなくっちゃと思って歩き出したんです。後から思い出してみると、駅で初めて時計を見たら5時半になるところだったんです。それで、1時間ぐらいの間だったかもしれないけど」

その時、先ほどコーヒーを持ってきてくれたブロンド女性が、ミナの方に目配せして帰って行き、交代の日本人の中年女性が、「何かお食事でも」と声をかけてきた。

ミナは、そこは外国から来た人たちも協力してやっていることを知っていたので、オムライスに野菜サラダとスープがメニューにあるのを見て、このセット良いですか? と訊いた。交代でやって来た日本人女性は、それは私の得意なものという感じで指でオーケーマークをした。カナも首を縦に振った。

「カナさん、ちょっと私に時間をください。私に分かるかどうか、やってみるから」ミナは目をつむった。

数分後、目を開けたミナが渋江カナの目を見て静かに言った。
「あなたは、スペースクラーフトの中に入ったけれど、彼らの一人が近くにいた母船の仲間と連絡を取った後、あなたを川の所へ戻したわ」

「じゃあ、わたしは何もされなかった」

「ええ、私のリモートビューイングが当たっていれば。私思ったんだけど、そのグループの中に、私が以前上賀茂神社で会ったエイリアンがいたのではないかと」

「上賀茂と下鴨の神社はそれほど離れていないですね」

「そうね。でも、気になるようなら、一度医療機関を受診して詳しく調べてもらったらと思うけど。どこか、違和感というか何か感じますか? たとえば、鼻の奥がちょっと変とか頭が痛いとか、身体のどこかに何かを埋められたような傷口があるとか・・」

To Be Continued

Sponsored Links

コメント

非公開コメント