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2014/10/23

帰国

会社から帰ると室内の荷物をまとめる作業に追われる春利だったが、住む家を見に帰国したのは2月23日の土曜だった。

会社は土日が休みだから、続けて年休を月末までもらった。2月は28日までだから焦りもあった。月末までに、上海中山公園に借りている公寓の荷物を日本に送りたかった。父の所に荷物を送り、一人で住みたければその後に落ち着いてからすればいいと言ってくれたが、独立したいという思いが強かった。それを察したのか、父が賃貸の団地が希望する横浜市内にあると知らせてきた。

横浜西口で父と待合せて不動産屋へ行った。春利より少し若いだろうか、宅建主任の社員がすぐに車で案内してくれた。
「ここだと、地下鉄駅にも比較的近いですし、中古と言ってもリフォームされていてきれいですよ」車を降りると社員は指さした。
団地の棟が並んでいる敷地内を父と並んで社員に従った。

「2階だと良いね」階段を上がりながら父。
ドアを開けて中へ入った。何も置いてないから広く感じた。春利は母といた団地の部屋を思い出した。2LDKで明るいし、ここで良い。時間の猶予もないが、現在の春利にとっては充分だった。貯金もあるし、何とかなるだろう。

不動産に戻り、さっそく父の住所で契約書類にサインした。

「敷金とか、父さんが払ってあげたかったが・・」

「いや、そのつもりでいたから。今月は28日で短いから、向こうの荷物も帰ってすぐ手配しないと」
名古屋の安藤課長や部長、それに後輩の佐野にはそれが済んでから挨拶に行こうと思う。

To Be Continued

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