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2014/11/13

世界の向こう

中国語の技術翻訳などの仕事があればと思い、春利はハローワークで失業給付の手続きを済ませた。ネットビジネスと言っても簡単には行かないと思ったので、小中学生相手の家庭教師や学習塾のようなことも考えた。とにかく収入につながるものはなんでもやってみようと思った。

賀茂川沿いに歩いた日の翌朝5時前に同じ賀茂川上流の遊歩道に降ろされた・・

スマホで生徒の母親と話し終え、春利はパソコンの電源を入れた。住まいの団地に近い地下鉄駅周辺に期限付きで誰でも貼れる掲示板が複数あったので、募集案内をした。中1男子の母親から、同じ団地内に住んでいるが息子がやりたいと言っているのでと問合せてきた。

ミナからのメールがパソコンの方にも入っていた。数日前電話工事も終わりインターネットがつながったので、ミナにその旨伝えておいたが、賀茂川上流の遊歩道に彼らが降りてきて教え子と一緒にエイリアンの乗り物で火星に行ってきた・・。

スマホのメールよりだいぶ詳しく書かれている。

にわかには信じがたいが、ミナの言うことを信じないわけにはいかない。ネット上の動画や映画や小説では見聞きしていたが、いわゆるUFOに乗って火星の上空まで一日で行ってきたと書かれている。返事が来ないので、両方に送ったのだろう。スマホでは、問合せの内容に意識が行っていたのとメール内容が曖昧だったが、外出先からスマホから入力したのかもしれない。

それにしても、ミナは冷静だ。予知していたのかもしれない。リモートビューイングの能力が一般人より優れているのだ。春利は、自分がそうしたことに遭遇したらどうだったろうと想像してみた。

どの空間を通ってどのくらいの速さで、また時間の感覚はどうだったのか。乗り物内には充分な酸素があったのか、宇宙服とか酸素マスクを付けなかったのか。火星の上空は、火星はどんなだったのか、二人とも怖くなかったのか、次つぎと疑問がわいてきた。

To Be Continued

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