eye

2014/11/28

世界の向こう

春利は透明ガラスの向こうに目をやる。エスカレータで上がってくる人の顔が次つぎと変わっていく。地球に生まれ、地球で生活している人びとの顔。

春利の視線を見てミナも透明ガラスの向こうに目をやる。

「私はここに来たのは初めてだけど、いつか来たような気もするわ」

「このビルはまだ新しいと思うけど、出来たころは僕は名古屋にいたから」

「沢さんは横浜で生まれたのよね」

「ええ。国際競技場の方へは行ったけど、ここは、新幹線の利用が主だったから。それにしても、駅周辺はすっかり変わってしまった」それより変わっているのは、彼らの世界だ、と思う。

「不思議なのは、早乙女さんがすごく冷静なことです」

「そうかしら。わたし、私たちの天の川銀河の中だけでも、さまざまな生き物がいるっていう方が、自然だと思うわ。ましてや、その向こうの宇宙には。この地球にだって、いろんな生き物がいるじゃない。人間の目に見える範囲だけでも」

「確かに、人間の肉眼で見えないものの方がはるかに多いとは思うけれど。実際に、別の空間から知的生命体が突然現れたら、今までの常識が揺らぐから・・」

「そうね。わたし、少しだけ予知能力というか、リモートビューイングの能力があるのかもしれないけど」

「それって、現代人にはない人が多いというか、使われないから影を潜めているというか」

「そうね。でも、これから、みんなの中に眠っている能力が目覚めるかもしれないわ」

To Be Continued

Sponsored Links

コメント

非公開コメント