eye

2015/07/31

別な空間

「それにしても、沢さんの記憶に刻まれていたわけね」

「早乙女さんと話すことで名前が思い出せたのは、文集が保管されていて、その後いくどか彼の転校についての文を読んだことがあったから。きっと、何か普通ではないことが起ったのではと子供心に感じていたのだと思う」

「忘れようとしても、かえって意識していたのかもしれないわね」

「確かに。その、彼が、金星に行った。信じられないことだ。金星は熱くて人間は住めないと思っていたけど」

「そうね。沢さんが行った所も地下だから。地上にはとても住むことは出来ないから」

「谷川良治は、僕に、金星にいることを伝えたかった」

「タニカワ リョウジさんは、沢さんに友達というか、心が通じ合える何かを感じていた。しかし、ある日、彼らの乗り物に乗せられて金星に連れて行かれた。この宇宙では、そうしたことがあるわけね。信じられないことだけれど」

「どうして、谷川だけが連れて行かれたのだろう?」

「私が思うには、未来の地球人を準備しているのだと」

「えっ・・未来の地球人?」

「そう、人は地球外からやって来たある種のエイリアンによって造られた。そして、人類が地球に住めなくなる日がやって来る。そのときのために、地球外の星々に地球人を連れて行き、未来の地球人を・・」

「早乙女さん。あなたは、すごいことを考えているんですね。もしかして、その未来図が、早乙女さんには見えている」

「そうね。私に見えるものが、すべて当たっているとしたら・・。」

「いつから、そうしたことが分かるようになったのですか?」

「そうね。あの地震の後、来未さんや春海さんに会った頃から」

To Be Continued

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