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2015/09/13

混合種

「話の途中だけど、良ければ場所を変えない?」コーヒーをお替りして話しつづけていたが、ミナが腕時計に目をやって言った。

「僕は構わないけど、今日は時間は大丈夫ですか?」

「ええ。実はネットで調べて来たんだけど、横浜駅の周辺てデパートがいくつもあるけど、デパート内でレストランやっているところで落ち着いたところはないかと思って」

「良いとこを見つけたんですね」

「デパートは午後8時までだけど、レストラン街ローズダイニングは午前11時から午後10時30分まで営業しているのね。さあ、どこでしょう?」

「それは、ちょっと思い浮かばないなあ」

「ヨコハマタカシマヤの8階よ。日本食は好きですか?」

「きらいではないですよ」

「焼き魚はどうかしら。ご膳スタイルで、お造り、茶碗蒸し、ご飯、味噌汁、漬物とかで、画像では石鯛だったわ」

「魚は好きだし、それは夕ご飯には良いですね」

「じゃあ決まりね。金曜のこの時間だったら席も空いていそうね」

喫茶店を出た二人は、夕食には少し早いからと地下街の書店に立ち寄った。

春利とミナがエレベータで高島屋の8階に着いた時には5時を回っていた。奥の広いテーブルには予約が入っているらしく、先に着いた5、6人の客が皆が現れるのを待っているようだった。

ミナが良さそうな位置に視線を走らせた。二人掛けの空席がずらりと並んでいた。ミナが春利に目配せしてお目当ての焼き魚御膳を二つオーダーした。

「先ほどのことだけど、もしかして渋江さんは・・」

「人の出生は分からない面があると思うわ。それに、生後なんらかの形で彼らの手が加わった可能性も否定できないし」

「アメリカで報じられるアブダクションですか?」

「外見は同じように見えても骨格も違っているかもしれないし、遺伝子となるとまったく見えないし」

「確かに。人間も指の数だって違っている場合もあるし、それってどのケースが多いという数の問題ですからね」

「ええ、世界の、太古の神々のレリーフや彫刻、絵画、日本でも縄文土偶の・・」

「縄文の女神とか仮面の女王ですね」

「これまでは見逃されてきたことが、まだまだあると思うわ」

To Be Continued

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