eye

2015/10/09

夢と別な空間

公園でも変わった世界が見えなくてほっとした気持ちで家に向かった。

帰宅して、翌日も塾は休みなのでパソコンで動画を観て風呂に入った。夜中の12時になるところだった。ミナも両親のいる生家に
いるだろうと思った。湯船につかっていると、ふいに谷川良治のことが浮かんできた。

谷川のあの顔と声。小学生ではなかった。夢なら、小学生のときの良治の顔が浮かんでくるはずなのに。春利は、ミナと話している時もそのことに気づかなかった。

どうしてなんだろう。夢の世界と別の空間がミックスしていた。大人の谷川良治の顔、声も子供ではなかった。地球上ではなく金星の地下の・・。

そうか、その前に、別の空間で谷川良治と会っていたんだ。すっかり忘れていた。あの時はカナさんが傍らにいた。そうだった。だから、現在の谷川良治の顔だった。あの時は谷川良治だとは気付かなかった。日本から来たとあの谷川良治の意思が伝わって来た。リョウジ タニカワは地球からやって来たと金星人の女性が伝えてきた。それでも僕は彼が小学生のときにいなくなった谷川良治だとは分からなかった。分かったのは、早乙女さんから指摘されてだった。

風呂から上がった春利はすぐに寝る気にならなかった。ソファに身体をあずけクーラーはつけないで団扇を手にした。団扇には日本男子のサッカー選手がプリントされていた。しばらくあおいでいると団扇が春利の手から落ちた。

「今度はわれわれの乗り物で行ってみるか?」

「えっ? だれ?」

「これまでいくどか話したことがある者だ」

「これまで、いくどか?」

「そうさ。シャンハイでも」

「シャンハイ・・」

「これ、夢だよね」

「・・・」

To Be Continued

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