eye

2016/05/13

返信も応答も

「曖昧だけど、もしかしたら」二人は西ゲート橋の前まで来た。広い歩道の突き当りに巨大なスタジアムが浮かび上がっている。春利はその光景に出合うといつもローマ帝政期に造られた円形闘技場・コロッセウムの写真画像を思い出す。

「沢さん、そのことをもう少し話してくれる。わたし、早乙女さんのことと何か関係がある気がするわ」

「僕が新横浜公園で出合ったことは、梨花さんが聞いたら信じられないかもしれない」

「どうして? あの地震のことを思ったら、わたし、なんでも信じられるかもしれないわ」

「僕は、これから行くあの公園のベンチに座っていて・・」春利と梨花は巨大なスタジアムに沿って舗装されている広い道を歩いていた。二人にとっては、もはやすぐ側にあるスタジアムより公園の方が重要になっていた。

「何が起こったの?」

「あのお方が現れた」

「誰が?」

「我われが、聖母マリアと言っている存在」

「マリア様が、ベンチに座っていた沢さんのところに突然現れたの?」

「上空から」

「空に現れた?」

「そう。あの、乗り物に乗って」

「それ、みんながいうUFOのこと?」

「そう。午後のあの時間、辺りにはほかの人がいなかった。というより、あの方は、そのタイミングを見計らって現れたのだと思う」

「どうして、それが、マリアさまだと分かったの?」

「テレパシーで伝えて来たから」

「で、沢さんのところに降りてきたの?」

「いや、上空から伝えてきた。実は、早乙女さんは、そのマリア様の乗り物に乗っている」

「何ですって! 早乙女さんがそのマリア様の乗り物に乗っているですって!?」

「僕が出遭った後だけど。地球人と彼らとの橋渡しをしてほしいと言われたと・・」

「そうだったの。じゃあ、その乗り物でどこかへ行ったということも考えられるわね」

To Be Continued

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