eye

2016/06/08

空からのメッセージ

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「確かにそう言った」

「あれは、早乙女さんの声?」

「間違いない」

「私たち、同時に見上げたわね」

「そう。僕ら二人にサインを送ったに違いない」春利が上空を見上げながら大きく手を振った。続いて梨花もそうした。

「サオトメミナデス。レンラクデキナクテゴメンナサイ」その時、二人は明確に確認できた。雲で覆われている一部分が明るくなったが、乗り物の姿は確認できなかった。

「早乙女さんは、きっと何か事情があったに違いない」

「そうね。でもこうして連絡してきてくれた」

「あの光の向こうに空飛ぶ乗り物があって、そこからメッセージを送ってきているに違いない」

「私のことも、分かっているのね」

「イマワコレイジョウレンラクデキナクテゴメンナサイ」

「早乙女さん!ありがとう。一緒にいる方によろしくです!」

「梨花からもよろしくおつたえください」

「ハイ。デワマタ」

その言葉を最後に上空の明るい部分が雲で覆われた。二人は芝生のある地面に眼を戻した。

「わたし、ちょっとめまいがするわ」

「ぼくも。なにか急に辺りが暗く見えない?」

「ええ。雲間からの光のせいかしら」

「雲に覆われていたけど、あの部分は思ったより明るかったのかもしれないね」

「ええ。でも、どんな形の乗り物かは分からなかったわ」

「そうだね。この公園にはまだ人がいるから、姿をあらわすことはしなかったのだと思う。早乙女さんの側にいたのはあの方だったのかな」

To Be Continued

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