eye

2016/07/09

隠されている世界

「父さんは最近何か変わった体験した?」新年1日。3日から塾が始まる春利は、その日、昼前に父の家に着いた。おせち料理のセットと糖質ゼロの缶ビールを買っていった。

「体験というか、夢にいろいろ現れて、目覚めても憶えていることが良くあるね」

「どんなこと?」

「春利がどこか分からない星にいたり、春利の友達かどうか分からない女性が、姿が見えないものと話しをしていたり」

「僕がどこかの星に?」

「うん。ふつうだと、目が覚めるとしばらくして内容が消えてしまうけど、それが半ば現実のようにイメージが残っていて」

「それは、どの星かは分からないんだ」

「そうだな」

「まわりに、たとえば、緑があるとか、赤茶色の大地があったとか、それとも・・」

「う~ん。それが、ぼんやりした空間だけがあって」

「僕は誰かと話していたの?」

「みたいなんだけど、相手の姿が見えなかった」

「それは不思議だね。相手は別の空間にいたのかなあ・・。それから、僕の友達って言ってたよね?」

「うん。会ったことはないけど、春利の話に出てくる・・」

「早乙女ミナさん」

「そう。とても美しい目をしていて、髪にウェーブがかかっていて、西洋人のような顔立ちで知的な感じだった」

「父さん、間違いない。実際に会ったことがないのに、その夢の中でははっきり見えているんだね」

「うん。実物が見えているんだろうか」

To Be Continued

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