eye

2016/12/28

新たな遭遇 Hologram ?

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「先生、おれ、きのう、空に不思議なもの見た」新中2の生徒が帰り際、春利の側に来て小声で言った。

「どんなもの?」

「夕方、暗くて良くは見えなかったけど、ライトがいくつも点いていた・・」

「飛行機ではなかった?」

「うん。だって、しばらくして消えちゃった。飛行機なら同じ方向へ行くし、雲に入っても切れればまた現れるよね」

「この辺の上空?」

「そう。生協で買い物して家に帰る途中で、空でなんか光ったので反射的に見上げたら、あれが見えた。暗かったので並んでるライトが見えた。なんかブーメランみたいだった」

生徒たちが帰った後、春利は涼太が上空に見たという物体のことを思い出した。その時間、春利があの不思議な生き物を見た時間ではなかったろうか。全体像は人間に似ていたが2メートル以上はあった。奇妙な点は、ふだん見る物とは違っていた。半透明というか何か光に包まれているようにもやっとしていた。

春利はコーヒーを飲みたくなった。半ば無意識に手を動かし準備した。

ソファに行き、一杯口にした。ホログラムという言葉が頭に浮かんだ。彼らは光を屈折させたり操ることが出来る、と日本のリサーチャーが言っていたのを思い出した。梨花を地下鉄駅に送り家に戻ろうとしていた時、上空に彼らの空飛ぶ物体がいたのかもしれない。半透明のあれは通りの反対側を春利とは反対方向にスーッと移動して行った。あの時、僕以外にあれを見た人がいなかっただろうか。

涼太は上空に眼をやり、僕は通りの反対に眼がいった。相手は、僕に何かを知らせようとしたのだろうか。・・

と、その時静まり返った室内にコール音が響き渡った。

To Be Continued

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