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2016/12/30

初めから読む【世界の向こう】

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「もしもし・・固定電話の方にかけちゃったけど、今、だいじょうぶ?」

「授業は終わったから大丈夫だよ。ちょっと考え事してたから、音にびっくりしたけど」

「ごめん。春利も何かあったの?」

「じゃあ、父さんから言って」

「実は、昼過ぎにネットで幽体離脱のこと読んでね。目をつむっていたら、あの春利が以前言っていた人からテレパシーというか、突然声が届いて。というか脳に直接働きかけてきたと言ったら良いのかな」

「僕が父さんに話したことがある誰かが、父さんに何か言ってきたということ? 相手は名前を言ったの?」

「うん。タニカワ・・」

「何!谷川良治?」

「そう。どうして父さんに・・」

「それが、目をつむって火星をイメージしていたところ。『地球の日本の方ですね』っていうから、そうだと応えたら相手が名前を名乗ったんだ。そして『僕も地球いたことがある』って」

「リョウジが火星から? 金星ではなくて」

「なにか、いつもは金星の地下にいるけれど、空飛ぶ乗り物で、オジに会いに火星に来ていると」

「オジさんが火星にいるってこと?」

「そう言ってた」

「そのオジさんの名前を言ってた?」

「いや、名前までは」

「もしかすると、フィンランドに留学中の渋江カナさんの父にあたる渋江真佐雄っていう人じゃないかな、科学者の。以前、父さんと偶然というかばったり出くわしたあの不思議な別荘の持ち主の」

To Be Continued

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