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2017/07/02

奇妙な会話音

その夜、春利は父と歌番組を観ながら、徳利一本だけだったが2人で日本酒を酌み交わした。

父が買って来たという薄いプラスチックの器に入ったお節を小皿にとって食べた。

「一人だったら泊まる布団はあるから大丈夫だよ」

「ここだったら陽当たりも良いし、布団も干せるから良いね」

「うん。春利のところも南側は陽が射すだろう」

「そう。前の建物との間がここと同じように芝生があって、晴れると眩しいくらいだよ」

11時を回った時、父の勧めで風呂に入り、床に就いたのは12時過ぎだった。

目の前にいたのは、かかりつけのクリニックの医師みたいだった。

何か力比べが始まっていた。医師の思い通りに物事が進んでいった。

完全に負けてしまった春利は、医師が願ったことがすべて敵わなくなるよう願った。

すると、今度は春利の思い通りに事が進み勝ち続けた。

隣りの部屋から父の寝息が聞こえる。置時計の針が3時を回っていた。
春利は足音を忍ばせてトイレに行った。

「キュルキュル・・キュルキュル・・ワイウーワイウエー」
どこかで聞いたような・・という思いがわいて来た時、春利は再び目覚めた。
やはり、隣りの部屋から父の寝息が聞こえる。

「キュルキュル・・キュルキュル・・ワイウーワイウエー」
春利はスモールランプの明りを見た。夢じゃない。

別べつの種の話し声だろうか? 意味は分からない。

To Be Continued

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