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eye

2018/02/04

現実

桑田荘太は朝6時前に家を出て、駅の近くで24時間営業の店に入った。

3日前、荘太は春利にメールを送った。授業中でも、メールだったら、
と思った。
それというのは、妙に現実味を帯びた夢を見たからだった。

もしかすると、夢ではないかもしれないと思った。

カレーセットのライスをミニにしてもらった。

電車に乗る前に、乗ってすぐにも、
荘太はスマホでパソコンと同じメールアドレスをチェックした。

「やっぱり、おかしいな・・」荘太は呟いた。
几帳面な春利が、メールを見ないはずはないと思った。
連絡できない状況が起こったに違いない。

地下鉄駅の階段を急ぎ足で上った。

「父さん、僕に何かあったら、塾生や父兄に連絡してほしい」
以前、春利に言われたことを思い出した。

夢が現実だとしたら・・。荘太の心臓は激しく打っていた。

息を切らせて階段を上がり、ドアの前に立った。
春期講習の日程が貼られていた。

ブザーを押した。
2度3度と鳴らしたが、応答はなかった。

春期講習が始まっているから、日程だともう30分もすれば、
生徒が来るのではないかと思った。

階段の下で足音がした。

「あっ!沢さんのお父様ですね」

To Be Continued

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