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2018/06/01

帰還

その日は祝日だったため、夕方からの中学生の授業は生徒たちの希望を入れ、
午後の早い時間で終了した。

生徒や講師が帰った後、荘太は近くのスーパーで買い物をして来た。

夕食は手間がかからない暖かいうどんで済まそうと思った。

いつもだと食後に風呂に入ったが、その日は先に風呂に入った。

野菜を多めに入れ、玉子と牡蠣を加えた。
うどんにするときは、味噌と酢で味付けした。

片づけを終え、ソファでテレビニュースを観ているうちに、荘太はいつの間にか眠りにおちた。
次のドラマが始まり、サイレン音で半ば目覚めた荘太は、リモコンの電源ボタンを切った。

どれくらい眠り込んでいただろうか。

コンコン・・

窓ガラスがノックされる音を遠くの方で聞いていたが、目を開けて立ち上がった。

カーテンの端を少しめくり、そこに何かの気配を感じた。

窓越しにかすかな人の声を聞き、思い切ってカーテンを開けた。

目と目が合った。頬が痩せ、立っているのがやっとの感じに見えた。

ガラスの向こうに立っているのは、間違いなく春利だった。

荘太は震える手でロックを解除した。

室内からの光が春利の全身を照らし出した。

「は、はるとし・・」

To Be Continued

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