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eye

2018/12/13

Before the dawn

春期講習は無事終わったが、春利は夏期講習のことが気になった。

「梨花さん、突然いなくなったらお願いします」
新中1の数学の授業に現れた梨花に小声で言った。

「誰がいなくなるんですか?」

「僕とミナさん・・」

「沢さんのお父様は?」

「今度知らせがあったら、父は高齢だしマシン内での生存は無理だと、それに塾の方もみてもらいたいからと強くお願いするつもりだけど」

「ほんとうに、悪夢というか大変なことですね」

「僕にも分からないけど、彼らには、未来の地球人のためというか、ものすごく先を見据えて計画していることがあるのかもしれない」

「私たちは、普通に今の生活を続けていきたい」

「確かに。それにしても、僕ら人間には、分からないことが多すぎて。かといって、逆らえないものがあることも事実だし」

「両親や妹の来未があの大地震による津波にさらわれ、行方不明になったことも何か関係があるのでしょうか?」

「分からない。自然災害ということで、ある意味納得というか諦めてきたことが、何者かによって引き起こされたとか、そういうことって、僕らには証拠がないわけで」

「そうね。別の空間とか闇の組織とか憶測を超えた明確な証拠も指摘できないし」

「ただ、これまで生きてきて、別の見方というか、違った考え方があるかもしれないと思うようになった」

「というのは?」

「これまで、神とか仏とか言ってきた存在が、一般の人間より遥かに進んだテクノロジーで出現するETの種ではないかということ」

「それだけ?」

「うん。彼らとの間に造られたハイブリッド」直後に春利は梨花の眼を見据えた。

「隠されている秘密があるみたいね」

「梨花さんもそこまでいった・・」

To Be Continued

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