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eye

2019/03/18

アマツクニ

ミナは徳島行きの飛行機に乗っていた。

春利の塾の夏期講習はあと数日あったが、ミナの授業は終わっていた。
もしかすると、上の存在から何らかのメッセージが入るかも知れないが、そのときはそのときだと覚悟を決めていた。

飛行機は、それまでは白い雲の上を飛んでいたが、いつの間にか大鳴門橋、吉野川が見えるところまで降下していた。
海上に小さく見える船が二隻確認できる。

アナウンスが流れた。
まもなく徳島阿波おどり空港に到着します・・。

海上自衛隊徳島航空基地と民間航空機が共用する徳島飛行場だったが、愛称で呼ばれた。

10時を回ったところで、予定通りの到着だった。空港からは当初バスとタクシーを乗り継いで行く予定だったが、10時台のバスは一本もなかった。

昼食にはまだ早いので、徳島阿波おどり空港店で昼食を購入してリュックに収め、タクシー乗り場へ向かった。

タクシーを待っているのは3人だった。

「やくらひめぐちのバス停辺りまで行っていただけますか?」

「神社へ行かれるんですね」

「はい。この時間、バスがないんですね」

「ええ。次は昼過ぎになるかな。東京からですか?」

「はい。徳島は初めてです」

「そうですか。私も7年ほど東京でタクシードライバーやってたんですが、家の都合でこちらへ来たんです」

「地元の方ですか?」

「生まれは東京なんだけど、親父はこちらの出です。・・最近、こちらの神社に来る方が多いんですが、東京でも知られるようになったんですかね?」

「かもしれないですね」

「卑弥呼ですか?」

To Be Continued

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