eye

2013/11/26

上海中山公園

白い光に包まれていたが、その女性はレギンスに上はグリーン系の長袖カラーシャツ姿だった。

「来未・・」春利の口を突いて出そうになった。
ここは、上海、来未が、来未は日本の・・

春利はもう一度見上げた。
まだそこにいた。

「来未、どうしたんだ?」今度は声になっていた。

一瞬その女性がうなずいたように春利には思われた。

「来未なのか・・」

返事は聞こえなかったが、スーッとその女性の体が上の方へ昇っていった。

いったん止まった時、その女性のそばに、先ほど見えたもう一人の女性がいた。

二人は手をつなぎ、そのままさらに上空へ昇って行き、やがて見えなくなった。

すぐそばで複数の足音がした。振り返ると、大学生くらいの男女が葉桜の木の間を寄り添って歩いていた。

今のは、幻だったのか。春利は、葉桜の林を見まわし、上空へと視線を移した。

陽の光が霞んだ空の上から射しているのが分かった。


To Be Continued

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