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2013/11/30

上海中山公園

携帯のコール音で目覚めた春利は、上海中山公園のベンチで長いこと眠り込んでいたことに気づいた。

後輩の佐野からのメールだった。

先輩から預かったと、お土産、吉田沙希さんから受け取りました。・・

名古屋の佐野剛は、酒も弱くはなかったが、甘いものも好きだった。それで、沙希とは別のアルコール入りのチョコレートを土産に持っていった。午前中でも昼近くにならないと飲食店は開いていないだろうと、佐野に時間をかけてメールした。

11時を回った時、そろそろ開く店をさがしに行こうと立ち上がった。上海に来て、土曜の朝は9時過ぎまで寝ていることはあったが、簡単ではあっても朝食を抜くことはなかった。中山公園から公寓(アパート)まではすぐだったが、帰って食事を作る気にはならなかった。

広い公園内からはダンスの音楽が聞こえた。凧揚げをする人、ウォーキングの人、観光客と思われる団体などでにぎわっていた。

春利は、どこまでもつづく道をゆっくり歩き、公園を後にして、長寧區匯川路を歩いていた。

と、「福島ラーメン」という日本語の文字が目に留まった。運よく開店していた。上海に来て、冊子でその店の案内を読んだことがあった。団体での予約も多いが、土曜のその時間だとカウンターが空いていれば一人でも大丈夫だろうと思った。

一見して日本人と分かる客が5、6人目についた。カウンターが空いていた。店員も、いらっしゃい、という感じで迎えてくれた。雰囲気も良く日本の店に来たように感じた。

カウンターに座り、福島ラーメンの味噌味を指さして注文した。


To Be Continued

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